スダジイ巨木の肥大成長様式の解析
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概要
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自然教育園内のスダジイ巨樹の倒木の樹幹解析を行い, 常緑広葉樹の肥大生長様式を検討し, 以下のことが明かになった。1. 初期50年間の半径生長は極めて早く, 6mm/年を越える個体も認められた。2. 樹令50年以後は急激に生長速度は減少し以後はほぼ0.5〜1.5mm/年の間で変動する。3. 被圧された実生時期を除くと, 生長速度から見た枯死のborderlineは0.5mm/年と考えられる。4. 生長速度とAgeとの関係は, 個体の生育環境により大きく変動するが生長速度と積算直径(Size)には一定の関係が得られ, 50cm付近に生長率の変曲点が認められた。5. シイ巨樹群は, ほぼ同一樹令となり, 約230年前に, 苗木を植栽し, 管理を行っていたものと考えられる。
- 国立科学博物館の論文
- 1985-03-25
著者
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