仮想物体の変形に対する視覚触覚統合過程の心理物理学的検討(情報可視化, 通信品質やヒューマンファクタを考慮したモバイルネットワーク及びVRアプリケーションの構築, 及び一般(キーワード: VR, ヒューマンファクタ, アプリケーション品質))

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概要

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物体の大きさ, 傾き等の静的な性質を複数の感覚を用いて統合し推定する際, 統合過程は重み付き線形和モデルに従うことが示されている[1][2].本研究では視覚と触覚により仮想環境で呈示された物体の変形量を推定する課題を行い, 動的な性質に対する視覚触覚統合過程における重み付き線形和モデルの適用可能性を検討した.その結果, 動的な特性の統合過程も静的な特性同様, 重み付き線形和モデルに従い, 感覚器の信頼性に応じて重み付けが相対的に変化すること, この時の重み付けは必ずしも最適ではないことが示された.さらにフィードバックと教示を用いることで重み付けをトップダウンに制御した際に, 入力刺激が同一であっても最適な重み付けに近づけることで推定精度も向上することが示された.このことから複数の感覚を呈示する仮想環境において, 利用者の知覚特性を考慮し適切なフィードバックを与えることで, より精度の高い課題を行うことができると考えられる.
2006-01-19

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