弾性体の変形に対する異種感覚統合過程の検討(<特集>「感性情報処理の基礎と応用」及びヒューマン情報処理一般)

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概要

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複数の感覚器を用いて環境を推定する際,最尤推定に従い各感覚器の推定精度に応じて適切に重み付けをして情報を利用していることが示されている[1][2].しかし推定の対象が時間的に変化する情報であるときに同様に各感覚器の情報を有効に利用できるかは不明である.本研究では視覚と触覚により弾性体の変形量を推定する課題を用いて時間的に変化する情報に対する異種感覚統合過程を検討した.その結果,時間的に変化する情報に対しても視覚と触覚の両感覚を有効に利用できていて,その推定精度が従来の最尤推定の予測を上回る場合があることが示された.また視覚と触覚の情報にずれがあるときには視覚を重視する傾向がみられ,この傾向は弾性体を自分で変形させるときには減少することが示された.
2004-12-10

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