アドホックネットワークにおける端末の位置を考慮した複製配布方式の評価

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近年携帯端末にGPSが搭載されるなど、位置情報の携帯端末での利用が広がりつつある。またIEEE802.11やBluetoothなどの安価かつ高速な通信が可能となり、携帯端末を用いたアドホックネットワークを構成する環境が整いつつある。無線アドホックネットワークでは移動体の移動に伴うトポロジの変化や、障害物にるトポロジの変化によりネットワークの分断が生じる。本稿ではアドホックネットワーク上での移動体によるデータ収集・交換を行う場合に各収集データへの十分なデータ利用性を得るためのデータ複製配置方法の提案とその評価について述べる。このような状況下では、ある一部の端末がネットワークから離脱した場合、この端末が保持していた情報を他の移動体が参照できなくなる。これを回避するために互いに隣接しない、データの関連する位置同士の複数端末でお互いの情報を複製として保持する。この複製を配布する一方式としてSC方式を提案する。これは複製の冗長度を抑えた上でアクセス成功率を高くすることを目的とし、またトラフィックが少ない複製配布を実現する。提案手法についてシミュレーションによる評価を行い、有効性を確認した。
一般社団法人情報処理学会の論文
2001-09-06

アドホックネットワークにおける端末の位置を考慮した複製配布方式の評価

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