複数無線リンク上での効率的コネクション型通信手法の提案

概要

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外出先から携帯端末を用いて無線でネットワークに接続するモーバイルコンピューティングが普及しつつある。しかし, 無線通信には帯域が狭い, 信頼性が低いといった問題がある。そこで, 筆者らは無線通信環境で論理的に帯域を広くし, より信頼性の高い通信を実現するための方式として通信回路共有方式を提案している。通信回路共有方式は携帯端末を複数集め, これらを相互接続してネットワーク(クラスタ)を構築する。各端末はクラスタのための回線とISP, LANなどの外部ネットワークへの接続回線を持つ。クラスタを構築する端末が外部ネットワークへ一つのデータを送受信する時に複数の外部通信経路を同時に利用, かつ共有することで, 無線通信環境での通信速度の向上を図る方式である。我々は本方式を実現するためのプロトコルとしてSHAKE (SHAred multlinK procedures for a cluster network Environment)を開発している。本論文では通信回線共有方式に適した複数無線リンク上での効率的コネクション型通信手法を提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
2000-09-21