末梢性前庭機能不全患者に対する理学療法
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概要
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末梢性前庭機能不全に起因するめまい・平衡障害に対して, 三段階からなる理学療法プログラムを考案・実践し, 以下の結果を得た。1)めまい・平衡障害を前庭動眼・脊髄系の機能不全と捉え, 症候・障害学的特性を明らかにすることによって具体的治療法が立案された。2)運動療法は誘発性の比較的強いめまいの時期から適応となり, 薬物療法を併用することで早期の機能回復が促された。3)治療効果は, 眼振やめまいの消失とともに体平衡能の改善で客観化され, ADLや職業復帰に対しても観察された。4)上記の結果から, 末梢性前庭疾患は理学療法の積極的な適応の一分野と考えられ, 理学療法士の関与が治療成果としても現われた。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1993-01-01
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