脳卒中患者の骨粗鬆症と骨折について
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概要
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脳卒中患者210例に対し, 骨粗鬆症と関連すると思われる因子10項目(年齢・性・発症後期間・6項目の機能障害・起居移動動作の自立度)および骨折との関係を調べた。骨粗鬆症を有する頻度は210例中34例(16.2%)で特に女性に有意に高かった(p < 0.01)。また起居移動動作の自立度が低くなるにつれて頻度は有意に増加した(p < 0.01)。骨折は21例(10.0%, 椎体骨折18例, 大腿骨頸部骨折3例)であった。椎体骨折は骨粗鬆症を有するものに有意に高く(p < 0.01), 大腿骨頸部骨折は年齢が若く骨粗鬆症を有していない例におこっていた。以上から, 脳卒中患者のリハビリテーションにおいて, 骨粗鬆症に留意するとともに充分な転倒防止対策をとることが必要であると思われた。
- 1992-07-10
著者
-
岡本 五十雄
勤医協札幌丘珠病院リハビリテーション科
-
佐藤 秀一
北海道勤医協札幌丘珠病院リハビリテーション部
-
庄子 美和
北海道勤医協札幌丘珠病院リハビリテーション部
-
佐藤 礼人
北海道勤医協札幌丘珠病院リハビリテーション部
-
高橋 茂
北海道勤医協札幌丘珠病院リハビリテーション部
-
三村 健
北海道勤医協札幌丘珠病院リハビリテーション部
-
本田 勇
北海道勤医協札幌丘珠病院リハビリテーション部
-
岡本 五十雄
北海道勤医協札幌丘珠病院リハビリテーション部
-
佐藤 礼人
勤医協札幌丘珠病院
-
本田 勇
勤医協札幌病院
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