遮光処理の差異がオヒシバの物質生産に及ぼす影響
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概要
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オヒシバ(Eleusine indica Gaertn.)は世界の強害草の一つに数えられ,わが国においても広く分布する^<1,5)>。オヒシバについては,雑草としての生理生態に関する研究^<6,7,11,12,13,14)>がいくつかみられる。本研究は畑作における強害草のオヒシバを栽植密度^<11)>,土壌水分^<12)>,土壌酸度^<13)>および播種時期^<14)>等の種々の生育環境下で栽培し,その生育反応および物質生産を通して環境適応のメカニズムを具体的に明らかにすることを目的に開始した研究の一部である。オヒシバは畑作において作物群落の畝間・株間に発生し,特に株間に発生した個体は除草作業から逃れ圃場管理面から防除を困難にしている草種の一つである。本試験はこの作物群落における環境条件のなかから群落内の光環境(遮光)に注目して,オヒシバの生育期間中の遮光反応性を明らかにするため,生育を抑制することが想定される遮光条件下でオヒシバを栽培し,その遮光条件(遮光期間・時期)の差異がオヒシバの物質生産,特に種子生産性におよばす影響を明らかにしようとした試験である。遮光の程度は処理の影響が明瞭に現れ,かつオヒシバがある程度の生育量を確保できることを考慮して,日本大学藤沢農場での過去5年間(1993〜1997年),大豆,トウモロコシ栽培における開花始期,雄穂出穂直前の群落内株間地表面相対照度(約10%)の測定結果ならびにオヒシバとその分布,発生の時期および畑作対象作物が生態的に類似しているメヒシバ^<8,9)>で行った遮光処理^<10)>程度を参考にして行った。
- 日本雑草学会の論文
- 2003-05-31
著者
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