セイタカアワダチソウの生態に関する2,3の観察とasulamによる防除

概要

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1)セイタカアワダチソウの増殖の様式を明らかにするとともに,aslamの茎葉処理による除草効果を検討した。2)セイタカアワダチソウの越冬したロゼットは4月頃から茎の伸長を開始し,10月中旬の開花時に草丈カミ最大となる。新地下茎の発生は6月上旬頃,上向出芽は10月下旬〜11月上旬におこり,その後ロゼットで越冬する。3)地下茎の垂直分布は,生育場所による大きな差はなく,地表下5〜7cmに大部分の地下茎が分布する。4)切断された地下茎の再生力は強く,深さ30cmまでは出芽が可能であった。5)圃場における1年間の地下茎の伸長量は,株当り地下茎長4.1m,生体重131,9g,地下茎数9.9本,また1本の地下茎の長さは42.0cm(以上いずれも平均)であった。6)セイタカアワダチソウに対して2000/aのasulamを茎葉処理したところ,地上部は60日前後で枯死し,さらに地下茎も害をうけ,その後当年の再生,翌年の再生ともに認められなかった。本実験にあたって,種々の御便宜を計っていただいた建設省遠賀川工事事務所直方出張所ならびに日本国有鉄道博多保線区の皆様に対して厚く御礼申し上げる。また,有益な助言と御配慮をいただいた塩野義製薬(株)油日ラボラトリーズ長加納目出夫博士および植物薬品部長平田保博士に謝意を表する。
日本雑草学会の論文
1975-02-15

セイタカアワダチソウの生態に関する2,3の観察とasulamによる防除

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