一年生畑雑草の発生生態に関する研究 : 3. 攪拌および非攪拌土壌における発生と地中活性種子密度の変化
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概要
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1.深さ15cmの土壌全層に4種の種子を1970年10月に均一に埋蔵し,年5〜6回土壌を攪幹した区と非攪拌区とを設け,3年半にわたって発生および地中種子密度の変化を追跡した。2.発生のピークは最低地混に規制されているように推察され,各雑草個有の消長を示した。各雑草の初期埋蔵種子に対する発生割合は, 非攪拌区ではシロザ4%,オオイヌタデ13%,ヒメイヌビエ14%,そしてツユクサカミ44%あった。これに対し攪拌区では,それぞれ15,38,60および56%であった。3.地中活性種子の減少過程は指数曲線的傾向を示した。種類別の年減少率は,非攪拌区ではシロザ17%,オオイヌタデ36%,ツユクサ50%およびヒメイヌビェフ7%に対し, 攪拌区ではそれぞれ25,72,49および87%であった。4.土層別では,シロザは0〜1cm,オオイヌタデとヒメイヌビエは0〜5cm,ツユクサは0〜10cm内の種子が初年目の6月下旬から8月下旬までに急激に減少した。おわリに,種々御協力を戴いた北海道農試畑作部岡啓技官,池田正昭技官にお礼申し上げます。
- 日本雑草学会の論文
- 1975-02-15
著者
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