一年生畑雑草の発生生態に関する研究 : 2. オオイヌタデ,シロザ,ヒメイヌビエ種子の圃場における一次休眠覚醒時期並びに覚醒過程における死滅現象について
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概要
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1)圃場における3雑草種子の一次休眠はシロザ,ヒメイヌビエ(20℃暗所では不発芽)およびオオイヌタデの一部は年内の土壌凍結前に,オオイヌタデの大部分は翌年融凍期に至ってそれぞれ覚醒した。地表より地中で速かであった。その後,シロザ種子の一部は二次休眠に入ったが,大部分の種子は環境休眠の状態で発芽適温到達期まで待機していることがわかった。2)休眠覚醒過程でヒメイヌビエは土壌融凍期以降急激に多量の種子が死滅することが観察された。他の2種は活性を保持した。3)ヒメイヌビエ種子の死滅は地中で著しく,また覚醒種子が発芽不適条件に遭遇すると一層促進されることなど,防除上重要な手がかりを得た。おわりにあたり,種々御協力を戴いた北海道農試畑作部岡 啓技官,地田正昭技官に謝意を表します。
- 日本雑草学会の論文
- 1974-03-25
著者
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