畑地除草剤の粒・粉剤化に関する研究 : 第2報増量剤の粒度及び散布量の相違が除草効果及び水稲の生育・収量に及ぼす影響

概要

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(1)畑地除草剤の粒・粉剤化に関連し,増量剤の粒度及び散布量の相違と除草効果及び水稲の生育,収量に及ぼす影響について検討した。(2)増量剤にゼオライトを用いて,リニュロン,SAP・プロメトリン及びベンチオカーブの粒度別及びキャリアー散布量別の微粒剤を吸着法により試作して供試した。(3)増量剤の粒径1,0〜0.5mmでは除草効果がやや劣り不安定であるが,粒径0.5m皿以下の粒度のものは乳剤,水和剤などに匹敵する高い除草効果が期待できる。飛散流の危険性は粒径0・1m皿以上の粒度では少ないものと考えられる。(4)増量剤の散布量は,粒度が小さくても0.5〜0.6kg/aが必要であり,O.3〜O・4kg/aでは十分な除草効果が期待できない。(5)以上のことから,畑地除草剤の粒剤化にあたっては,すでに実用化されている畑地粒剤よりも一段と小さい粒度(粒径0.5〜0.1mm)の細粒剤ないし微粒剤の製剤化が必要であり,キャリアー散布量も既存の粒剤より増加する必要がある。
日本雑草学会の論文
1974-09-15