畑地除草剤の粒・粉剤化に関する研究 : 第5報 微粒剤の散布方法について
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概要
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微粒除草剤の散布量と除草効果の関係および微粒除草剤散布用に開発した試作散粒噴口装置の性能について検討した。(1)ベンチオカーブ・プロメドリン微粒剤の標準散布量を製品500 g/a(成分40g+4g/a)として,標準散布量の0〜300%の散布量で検討した結果,標準散布'量の80%以上の各散布量区では残草量(風乾重)が無処理区の2%以下であった。(2)畑地において微粒除草剤を散布する際に要求される散布精度は,対象雑草によって多少異なると予想されるが,散布量(製品)500 g/aの場合には,各地点への落下量が基準量±20%の範囲にあることが望ましい。(3)動力散布機のアタッチメントとして開発した微粒除草剤散布用の試作散粒噴口装置の性能は,散布幅5m,散布速度0.7m/secで10a当たりの散布所要時間が5分間弱,散布精度は微粒除草剤の場合,散布量0.5〜4.0kg/10aの範囲で変.異係数17.3〜31.0%,水田用粒剤では散布量3.0kg/10a前後で変異係数20%が得られた。本試験に対して深い関心と温かい御援功を賜った農林省農事試験畑作部中山兼徳室長,懇切なる御指導をいただいた当場作物部江戸義治部長の両氏に謹んで感謝の意を表する。散布精度試験の方法について御助言をいただいた当場企画調査部加藤雄久主任研究員,試験用微粒剤の調製に多大の御協力をいただいたサン・ゼオライト工業株式会社吉沢勝一氏,散粒噴口装置の試作にあたって協力を得た滝谷製作所豊田真人氏の諸氏に記して謝意を表する。
- 日本雑草学会の論文
- 1976-12-25
著者
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