4-ethyl-3-(3-chiorophenyl)-1-(3-isopropyl-phenyl) pyrrolidin-2-oneの殺草特性

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ジフェニルピロリジノン系化合物4-ethyl-3-(3-chiorophenyl)-1-(3-isopropylphenyl)pyrrolidin-2-one(MT-146)(Fig. 1)の水田雑草に対する除草活性, 移植水稲の生育に対する影響および植物光合成色素生合成に及ぼす影響について検討を行なった。MT-146を1%水和剤に製剤し, ガラス温室内で試験を行なったところ発生前処理において, ヒメタイヌビエ, コナギ, へラオモダカ, ヒメミソハギおよびキカシグサに対する90%生育阻害薬量は有効成分1 g/a以下, イヌホタルイに対しては2.4g/aであった。しかしウリカワに対してはほとんど活性を示さなかった(Fig. 2)。ヒメタイヌビエに対しては水深が深い方が, また葉齢は低い方が除草効果が高かった(Fig. 3, 4)。MT-146の移植水稲の生育に及ぼす影響を調べたところ, 有効成分量2〜4g/aのとき, 移植深度0〜2.5 cmあるいは水深1〜6 cmで水稲草丈にほとんど影響を及ぼさなかった. 特に, 根部がすべて土壌表面にある置き苗に対しても, その生育を抑制することはなかった(Fig. 5, 6)。MT-146は植物に対して白化を引き起こすので, 本化合物の光合成色素に及ぼす影響を調べた。本化合物を催芽種子に処理した場合, 7日間の明所/暗所(12hr/12hr)条件下, 約100ppbでヒメタイヌビエ茎葉部のクロロフィルおよびカロチノイドをほぼ完全に消失させた(Fig. 7, 8)。連続暗黒条件下でも100ppbでカロチノイドを消失させたことから, MT-146の作用機構はカロチノイドに関連があると考えられる。
1996-02-09

4-ethyl-3-(3-chiorophenyl)-1-(3-isopropyl-phenyl) pyrrolidin-2-oneの殺草特性

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