Babesia gibsoniの長期培養法と培養原虫の病原性(寄生虫病学)
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概要
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Babesia gibsoni原虫の長期培養方法を確立し,赤血球寄生率の高い原虫株を作成し,その原虫の形態変化および犬への病原性を観察した.Parasitemia2.0%のB.gibsoni感染赤血球に20%犬血清加RPMI-1640培地を加え,12wellのマイクロプレートに2mlずつ分注し,5%CO_2,37℃の条件で培養を開始した.その結果,B.gibsoni原虫の長期培養が可能となり,培養3日目のparasitemiaが平均18.2±2.4%を示す安定した株となった.培養原虫の大きさおよび形態は初代培養時には犬の末梢血で観察される原虫と似ていたが,4代目には大型の卵円形の原虫や1つの赤血球に原虫が多数寄生しているものや赤外型の原虫が多く認められた.この長期培養原虫の病原性を調べるために,214代継代した培養原虫1×10^9個を犬の静脈内に接種したところ,臨床症状は軽度であった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2002-07-25
著者
-
並河 和彦
麻布大獣医伝染病学
-
須永 藤子
麻布大獣医伝染病学
-
並河 和彦
麻布大学獣医学部伝染病学研究室
-
須永 藤子
麻布大学獣医学部伝染病学研究室
-
菅野 康則
麻布大学獣医学部
-
須永 藤子
麻布大学獣医学部
-
須永 藤子
麻布大学
-
菅野 康則
麻布大学獣医学部伝染病学研究室
-
並河 和彦
麻布大学獣医学部
-
並河 和彦
麻布大 獣医
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