レニン産生細胞に関する比較研究.その組織学的アプローチ
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概要
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糸球体傍装置はレニン調節の機能的単位として知られる.本総説では,レニン産生細胞の特徴を腎臓外の分布を含めて,発生学的かつ組織学的に記載する.腎臓内レニン産生細胞の出現部位の検索から,レニンは外膜側あるいは糸球体毛細血管に分泌されることが示唆される.個体ならびに系統発生学的観察から,レニン産生細胞の興味ある形態形成への関与が考えられる.実験的水腎症におけるレニン産生細胞の観察は,その起源と細胞内プロセシングに関する知見を提供する.腎臓内レニンの一つとしての副腎レニンの個体発生学的検索から,胎子期副腎形成にアンギオテンシンIIが深く関与することが考察される.さらに凝固腺レニンはテストステロン依存症で外分泌によって放出されている.近年,レニン-アンギオテンシン系の各因子が多くの組織で発見されている.これらの機能はノックアウトマウスの解析から明らかにされるだろう.
- 社団法人日本獣医学会の論文
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