感染防御機構低下動物における感染: Proteus morganii 1510株に対する担癌マウスの感受性
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概要
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Proteus morganii 1510株に対する Sorcoma-180 (S-180) 担癌マウスの感受性について検討した. マウスに10^6個の菌を静脈内接種すると, 非担癌マウスは死亡しなかったが, S-180移植2日および8日後接種ですべてが死亡した. また, S-180移植2日後のマウスに10^6個の菌を静脈内に接種すると, マウスの肝・脾・腎の菌数減少は正常マウスのそれと比較して著しく鈍化した. つぎにS-180移植4日後のマウスに10^6個の菌を接種すると, 4〜8時間後から菌は各臓器で増殖し, 24時間後には臓器当リ10^5〜l0^6個に達した. S-180移植後の日数の経過とともに, 末梢白血球数, とくに好中球数が増加したが, 流血中の食細胞の菌貧食能および細胞内殺菌能は正常マウスのそれと差がなかった. しかし, 担癌マウスでは, 菌接種後早期において血清オプソニンの形成は著しく抑制されていた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1982-10-25
著者
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関沢 泰治
玉川大学農学部
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河原条 勝己
明治製菓中央研究所
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河原條 勝己
明治製菓中央研究所
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市東 恵子
明治製菓中央研究所
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数野 勇造
明治製菓中央研究所
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関沢 泰治
明治製菓中央研究所
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数野 勇造
明治製菓(株)中央研究所
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