不同沈下におよぼす建物の剛性等の影響について(第7報)深い基礎の建物の再測定結果
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概要
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広島市において地盤沈下が始まる直前に不同沈下の測定を行なった支持グイ基礎の建物39棟について6年後に再測定を行ない, 地盤沈下によるネガティブフリクション(N.F)が不同沈下に及ぼす影響について報告している。1)最大相対沈下量はN.Fにより応力重畳効果が薄れかつ群グイ効果で中央部が小さくなることにより減少するとともに, クイ工法によっては一様でない沈下症状がN.Fにより拡大する。(2)結果として相対沈下曲線の型式は下に凸型のものがへり, 上に凸型やジグザグ型に移行するものが多数見られた。(3)第1報と同様の手順で限界変形角・許容相対沈下量を定めると, 限界変形角には沈下速度の影響がよく反映しており, 許容相対沈下量には沈下速度のほかクイ工法による差異がでている。(4)第2報のモデル建物により第3報の計算方法でN.Fを受けた建物の相対沈下曲線および最大相対沈下量を求めたところ実測値と同様の傾向が得られた。
- 1977-09-15
著者
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