不同沈下におよぼす建物の剛性等の影響について(第1報) : 不同沈下の測定結果と考察
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概要
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不同沈下の実測, 沈下障害の実態調査結果を整理分析したもの。相対沈下曲線を八つの型に分類し圧密層上の建物の場合は一般に中くぼれ型となるが, 独立基礎でジグザグ型がしばしばみられ, クイ基礎, 風化花コウ岩上の建物ではジグザグ型を生じることが多いことを指摘。許容変形角(部材角に相当)の規準を壁面の有害なヒビ割れ発生におき, 実測結果より構造種別ごとに限界変形角(上限と下限)を定め, 最大沈下量(剛性無視)相対沈下量(実測値)に対する最大変形角・平均変形角の相関および沈下障害の程度との関連をまとめ, これらより構造種別と基礎形式との組合せに対し許容沈下量・許容相対沈下量の標準値および最大値を提案している。また剛性係数α(剛性などにより相対沈下量の減少する割合)を実測値から階数, 開口比により整理して示している。なおはじめに建物の剛性と不同沈下に関する過去15年間のめぼしい調査研究について3期に分けて展望している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-09-15
著者
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