不同沈下におよぼす建物の剛性等の影響について(第3報) : 剛性係数の応用
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概要
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モデル建物を用い第2報に示した算式によりα, あるいはα'を求め定性的考察および実測による検証を行なっている。1)αの時間的変化 : 圧密層上の建物のαは時間とともに減少するが圧密進行速度の速いほど, 建物剛性が小さいほど早く終局値に近づく。一方相対沈下量D_sは建物剛性が大きいほど小さくかつ早く終局値に近づく。2)支持グイによる建物の不同沈下 : 基盤層の変形性状がわかればαを用いてD_sや最大変形角θ_<max>を求めることができる。ネガチブフリクションを受ける場合にもα'を用いてジグザグ型不同沈下の程度を知ることができる。3)風化花コウ岩上の建物の変形角 : 地盤の変形性状がわかればα'を用いてθ_<max>または許容地耐力度を求めることが可能である。またα', θ_<max>の時間的変化についても1)と同様に求めることができる。4)立体ラーメンの剛性係数 : 格子バリとしてαを求め得る。長方形平面の建物の場合に長手方向のラーメンについてだけ計算しても実用上支障なく誤差は安全側であること。などが示されている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-09-15
著者
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