不同沈下におよぼす建物の剛性等の影響について(第2報) : 剛性係数の一般式とモデル建物による検討
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概要
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剛性係数(中くぼれ型沈下の場合α, ジグザグ型沈下の場合α')の一般式を誘導。その大要は長手方向ラーメンについてD法に準じた方法で建物の剛性を求め, 剛性を無視して算定される不同沈下量を剛性による荷重の移動量を用いて修正する。結局, 線型連立方程式が導かれこれを解いてαが定まる。つづいてRCラーメン造り6種・同壁構造6種・SRC造り1種のモデル建物を想定し検討の結果, 1)建物スパン数が増すとαは増加するが, 数スパン以上になるとほぼ一定値となる。2)αは階数, 最大沈下量, 部材断面が大きくなるほど減少する。3)壁付きラーメンのαは無壁ラーメンに比べてかなり小さく, また階数が増してもほとんど減少しない。4)基礎形式の相違はαにはあまり影響を与えないが, α'には影響が多大である。5)相対沈下曲線はαが小さいほどゆるやかであるが, 構造種別の差による相違はごくわずかである。などが示され, さらに実測値との比較を階数・開口比・最大沈下量などをパラメーターとして行なっている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-09-15
著者
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