ヴィクトリアン・ゴシック末期の建築保存論 : その 2. ジョン・ラスキンの保存理念
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
J. Ruskin took quite different point of view on architectural restoration from most of Victorian Gothic Revivalists. In his "Seven Lamps of Architecture" (1849), he declared as follows; Do not let us talk......of restoration. The thing is a Lie from beginning to end. So, when Ruskin was to be awarded the Royal Gold Medal of the Royal Institute of British Architects in 1874, he refused the honour officially. For him, R.I.B.A. was the official body of professionals which was responsible for the protection of ancient buildings. G.G. Scott, the president of the R.I.B.A. at that time, tried to persuade Ruskin to recieve the Medal. But in this situation, Scott could not do nothing but repeat his old opinion on restoration; restoration might be wrong, but we could also do good restoration. Without giving any appreciation to the president's persuation, Ruskin kept his point of view. These conflict reflected the movement to make a law on conservation of old monuments. But Ruskin was not a political leader to make the law. Ruskin's theory of conservation was based on the imaginative freedom of old buildings form intentional interpretation as a result of restoration. So, his theory did not based on the modern "Wertfreiheit" standing point of view. In spite of that, or, rather for this reason, Ruskin's theory could be appreciated by younger architects who were anxious to obtain freedom of style in designing new buildings.
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1977-05-30
著者
関連論文
- ナウシカアに導かれて(第二部:論考,われらの庭園)
- 特別調査委員会
- ハンス・シャロウンの近代建築とゲシュタルト建築史編纂に関する問題
- 石工と石屋が造った名建築 対談 鈴木博之×松山巖--明治生命館/第一生命館/日本銀行本店/常磐橋/日本橋 (小特集 石建築を見る)
- 7 ひずみの少ない社会へ : ネガティブ・フィードバックとネガティブ・ケイパビリティ(建築史は社会に何ができるのか?)
- 建築計画研究の領域とその研究方法の展望 : 他領域の研究者とのクロストーク(建築計画部門・都市計画部門・農村計画部門研究協議会)(1999年度日本建築学会大会(中国))
- 座談会 次世代に継承する環境と文化--公共建築の可能性 (特集 時代と共に進化する公共建築)
- 9206 東京駅丸ノ内本屋の意匠に関する研究 (その4) : 丸ノ内本屋の天然スレートの意匠に関する考察2(日本近代:官衛・鉄道, 建築歴史・意匠)
- 優秀賞 : 木造重要文化財の部材・建築物性能を傷めない耐震改修(2007年度日本建築学会技術部門設計競技「既存建築物の耐震改修デザイン」入選作品)
- 9131 東京駅丸ノ内本屋の意匠に関する研究(その6) : 丸ノ内本屋のドーム内観の意匠に関する考察2(日本近代:建築一般(1),建築歴史・意匠)
- 9208 東京駅丸ノ内本屋の意匠に関する研究(その5) : 丸ノ内本屋のドーム内観の意匠に関する考察1(日本近代:都市施設・軍施設,建築歴史・意匠)
- 9166 東京駅丸ノ内本屋の意匠に関する研究(その3) : 丸ノ内本屋の天然スレートの意匠に関する考察1(日本近代・駅舎,建築歴史・意匠)
- 9180 東京駅丸ノ内本屋の意匠に関する研究(その1) : 「辰野式」における帯形のデザイン・ソースに関する考察(日本近代・鉄道,建築歴史・意匠)
- 9181 東京駅丸ノ内本屋の意匠に関する研究(その2) : 帯形からみた丸ノ内本屋の意匠に関する考察(日本近代・鉄道,建築歴史・意匠)
- 9351 増田清と東京女子医科大学(1) : 設計の経緯とその活動内での位置付け(日本近代・建築家(3),建築歴史・意匠)
- アンコール・ワット西参道に用いられた石造技術の特質に関する研究, 崔炳夏, 片桐正夫, 重枝 豊, 三輪 悟, 石津莱央, 高橋正時, 香川正子, 片町 健, 大饗一輝, 249
- 企業のデザイン戦略-企業に何故デザインが必要なのか? : 社会資本の質を考える ; デザインシステムの問題点と展望
- 9210 明治学院記念館(旧神学部校舎兼図書館)について : その3 記念館の現状
- 9209 明治学院記念館(旧神学部校舎兼図書館)について : その2 宍戸實による復元
- 9208 明治学院記念館(旧神学部校舎兼図書館)について : その1 復元にいたる過程
- 24冊の背表紙(II 『建築雑誌』の意義,『建築雑誌』は必要か?)
- 歴代編集委員長の記憶に残る特集と『建築雑誌』の意義
- 名誉会員太田博太郎先生ご逝去
- 四川省涼山州に住む蒙古族の言語
- 西洋建築史という神話(西洋建築史,III 論考 : もしあなたが通史を書くならどうしますか?,通史をどう書くか?)
- 古典主義という神話, 『古典主義建築の系譜』, J.サマーソン著, 鈴木博之訳, 中央公論美術出版, ISBN4805500093, 1989(II 初学者に薦める本,建築を学ぶ人たちへ)
- 追悼のことば(名誉会員 藤島亥治郎先生ご逝去)
- 英国を中心としてヨーロッパ建築についての一連の歴史意匠研究(日本建築学会賞(論文))
- 特別調査委員会
- 建築書の読み方(読書の秋私の収穫)
- 特別調査委員会
- 近代建築の保存・再生とは(PART.I座談会)(近代建築の保存・再生 : その現状と展望)
- 音韻に関する通言語的研究
- 素材と現場から文化を発信する(行く世紀、来る世紀2)
- 建築一〇〇年のかたち(20)「公」の観念のない駅は都市の穴
- 建築一〇〇年のかたち(19)カラスとケータイのいる都市
- 建築100年のかたち(18)破却と公共意識
- 建築100年のかたち(17)ナショナル・アイデンティティの「発見」
- 建築一〇〇年のかたち(16)東京に出現した"エンパイア・ステート・ビル"の謎
- 建築一〇〇年のかたち(15)なぜ日本の公園は"悲惨"なのか
- 建築100年のかたち(14)「装飾」の世界観的前提
- 建築一〇〇年のかたち(12)「修復オリンピック」会場にて
- 建築100年のかたち(12)「随筆的」論考の精神
- 建築史学者の2人が行く、旧宮邸見学--対談 鈴木博之×藤森照信 (特集 皇室建築アルバム)
- 建築100年のかたち(11)自転車操業の都市
- 建築100年のかたち(10)建築図面コレクションの夢
- 建築100年のかたち(9)バウハウス建築家・建築士
- 都市居住の再生は可能か(都市に棲む)
- 現代世界の建築・人と作品-7-建築の文脈を求めて--ガララテ-ゼの集合住宅 設計アルド・ロッシ
- 安全で長持ちする建築をもとめて : 清家清名誉会員に聞く(特別研究課題・連載シリーズ(7))
- 現代世界の建築・人と作品-12-厚みのある色彩--自邸とサン・クリストバル 設計ルイス・バラガン
- In-Hg合金の相変態の特徴
- ヴィクトリアン・ゴシック末期の様式論 : その 4 アン女王様式形成における W. E. ネスフィールドの位置
- ヴィクトリアン・ゴシック末期の様式論 : その 3. アン女王様式形成における J. J. スティーヴンソンと E. R. ロブソンの位置
- ヴィクトリアン・ゴシック末期の様式論 : その 2・アン女王様式の先駆
- ヴィクトリアン・ゴシック末期の建築保存論 : その 4. S.P.A.B. の建築保存論
- ヴィクトリアン・ゴシック末期の建築保存論 : その 3. J.J. スティーヴンソンのスコット批判
- ヴィクトリアン・ゴシック末期の建築保存論 : その 2. ジョン・ラスキンの保存理念
- ヴィクトリアン・ゴシック末期の建築保存論 : その 1. G.G. スコットの修復理念
- 家--"ウサギ小屋"から10年 (昭和と日本人-5-)
- 建築一〇〇年のかたち(8)倉田康男の死--高山建築学校の実験
- 建築100年のかたち(7)10円玉のデザインを変えよ
- 建築一〇〇年のかたち(6)"和風衝動"の遺産
- 建築一〇〇年のかたち(4)復元バブル
- 建築100年のかたち(5)東大と芸大一体説
- 建築100年のかたち(3)建築は渇く
- 建築100年のかたち(2)ドコモモ的
- 建築百年のかたち--日本に前衛はあったか
- 都市環境と歴史遺産の共存
- 建築学の性格が拡がれば(編集後記)
- 開かれた道
- 建築の世紀末 : 19世紀末との比較から(視点)
- 地霊(ゲニウス・ロキ)とは("土地の記憶"を問い直す : 家相・方位・風水・地霊)
- 主旨説明(ル・コルビュジエとカーンにおける建築の思索 : 近代建築再考の試み)(建築歴史・意匠(2)部門研究協議会)(1993年度日本建築学会大会(関東))
- 京都の都市景観を解析する(京都の都市景観)
- 90年代の都市における開発と保存のヴィジョン : 文化のすそ野をめぐって(座談会)(開発と保存のダイナミックス)
- 建築家の夢(ゆめ)
- 現代建築私的星取表(百家争鳴 : 現代建築について思うこと)
- ヴィクトリアン・ゴシック崩壊過程の研究
- 神社をつくったころ(わが回想,失われた昭和10年代)
- 松室重光と文化財保存事業 : 建築歴史・建築意匠
- イギリスの建築史研究界 (西洋建築史研究の方法論)
- 対論 近代建築史 (記念シンポジウム 稲垣史学の地平)
- 音波検層波形記録を用いた地震波減衰解析
- 音波検層の合成波形記録作成による震源カップリング効果と散乱減衰の評価
- 音波検層波形データを用いた地震波減衰解析 : 減衰解析手法の比較
- F-K領域における音波検層波形データの合成
- 南海トラフ音波検層波形データに含まれる震源カップリング及び散乱効果による減衰量の算出
- 音波検層波形データを利用したメタンハイドレート賦存層の減衰特性解析
- 明治から昭和にいたる数寄屋 : 植治の世界 (数寄屋と現代建築)
- 鳶の技能とその教育 (建築における技能教育)
- 模倣の力 (主集 模倣と創造 : 建築造形における「模倣」の意味を探る)
- わが国における西洋建築史研究 : また、建築論との関係 (建築史と建築論の間)
- ヴィクトリアン・ゴシックの末期 (国際近代様式成立期の諸問題) (昭和54年度日本建築学会春季大会)
- H.S.グッドハート・レンデルの著作 (私の感銘をうけた図書)
- ヴィクトリアン・ゴシック末期の様式論 : その 1. 様式の転換点としてのアン女王様式復興
- II.同時代における歴史叙述と批評 (同時代史 : 日本近代建築史の問題点)
- 音波検層波形データを利用した減衰ログの作成と自己組織化マップの適用
- Christopher Dresser と日本