乳用種去勢牛の放牧行動 : VI牛群の行動と天候(2)

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概要

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乾草補給という条件下の, ホルスタイン種系去勢牛48頭の夏季放牧(1977年)における行動時間および行動場所と天候の関係について, 5日間屈斜路酪農研修施設において調査した。基地から草生良好な草地, 部分的に不良な草地, そして林間放牧地とつづく全面積約4.2haの放牧地で, 日中の14時間観察して, 次のような結果をえた。すなわち, 牛群は草架と飲水場がある基地で, 採食と休息を含めて日中の大部分を過し, 主として基地隣接の草生良好な牧区で食草した。また牛群は全放牧地内を自由に移動, 食草し, かつ休息したが, 乾草採食を除き, 各牧区の利用には天候による差がみられた。牛群が好んで集合・休息した場所が8ヵ所あり, 天候により使い分けていたようであるが, ほとんど基地内の休息地点3カ所を利用した。
日本家畜管理学会の論文
1983-09-20

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