感性指向製品におけるメンタルモデル計測を用いたデザイン支援システム
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概要
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使い勝手よりも印象が重視される, いわゆる「感性指向製品」のデザインにおいては, デザイナーが製品を表現しようとしたイメージと, その製品に対するユーザの感性的評価とのズレが問題の1つに挙げられている。本論文では, スタイリング段階においてそのズレを解消するのに利用できるツールとして, デザイナーが, デザイナー自身及びユーザの感性的評価をインタラクティブに計測したり, また, その結果のフィードバックを直ちに受けられるような, デザイン支援システムを提案した。計測された感性的評価データは, 筆者らが提案している感性的評価に関する認知モデル「二重マッピングモデル」に基づいて解析され, デザイナーとユーザとの評価のズレが定量化される。以上の機能を統合したプロトタイプシステムをビジュアル・オーサリング・ツールを用いて開発した。システムは, 感性的評価の計測ユニットとズレの演算・可視化ユニットから構成され, 操作の一貫性を実現するために統一的なインタフェースの下で構築されている。
- 日本デザイン学会の論文
- 1998-03-31
著者
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