進化アルゴリズムに基づく自動車形態生成モデル : 自動車におけるデザイン支援システムに関する基礎的研究(1)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文は, 自動車デザイン支援を目標とする, 進化アルゴリズムに基づく自動車形態生成モデルを提案している。提案モデルでは, 自動車側面の基本的なプロポーションを表す基本点を自動車形態要素と定義し, 自然界に遺伝変異による新種が形成されることを真似て, 与えられたプロトタイプの, ランダムな, 動態な遺伝プロセスを経て, 様々な形態を生成させる。その結果, デザイン支援のためのバリエーションを展開したり, デザイン目標の不明瞭な場合大範囲に探索したりすることが可能となった。モデルを検証するため, 複製誤差の累積効果による遺伝変異の発生に関する実験, および各入力条件下の生成実験を行った。さらに, 車長, 車高, そしてキャビン長による参照空間を定義して, この空間をベースとし, 提案モデルの出力結果の分布, フォーカスのある探索, また方向探索に関するシステム試行実験を行った。これらの実験の結果より, 提案方法のデザイン支援の有用性と可能性を明らかにした。
- 日本デザイン学会の論文
- 1997-11-30
著者
関連論文
- 道路系公共物におけるデザイン特性の抽出とその分類
- 韓国の道路に関する法制度とデザインの課題 : 日韓の現行法制度の比較
- 路線計画防災評価システムの構築 : コンセプトを導入する前提として
- 内部景観評価による道路路線計画のための最適ルート探索方法
- FASEモデルにおけるシミュレーション思考の特性評価 : デザイン思考のクリエイティビティ(2)
- デザインプロセス理論によるFASEモデルの構築 : デザイン思考のクリエイティビティ(1)
- 道路内部景観における視点の違いがもたらす長大橋の印象に関する研究 : 多島海地域でのケーススタディー
- 8-109 高度デザイン研究者養成プログラム : クロスファータライゼーションを促す教育(口頭発表論文,(6)工学教育の個性化・活性化-III)
- G03 ゲーム理論に基づいたデザイン戦略決定方法(デザインマネジメント,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- 製品デザイン思考過程のモデリングに関する研究(研究奨励賞)