破裂脳動脈瘤患者の航空機による搬送
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概要
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破裂脳動脈瘤患者の慢性期での航空機搬送を経験した.症例は51歳の女性で, 大分県への旅行中にクモ膜下出血を発症, 脳血管撮影で脳底動脈先端部に動脈瘤が発見され, 近医にて保存的に治療されたが, 脳血管彎縮による左片麻痺を生じた.約1カ月後, 根治術のため当科へ転院したが, 動脈瘤の形状と周辺血管との関係より開頭術, 血管内手術ともに高リスクと判断されたところ, 患者が郷里での治療を希望し, 発症約2カ月後, 医師が付き添って大分から沖縄へ民間定期便による航空機搬送を行った.十分な鎮静および血圧管理に注意を払い, また, 飛行中の気圧変化を最小限に抑えるため機長の協力により超低空飛行を行ってもらい, 安全に搬送し得た.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1999-11-20
著者
-
堀 重昭
大分医科大学脳神経外科
-
小西 洋平
大分医科大学脳神経外科
-
下村 剛
大分医科大学、脳神経外科
-
石井 圭亮
大分医科大学医学部脳神経外科
-
堀重 昭
大分医科大学医学部脳神経外科
-
石井 圭亮
大分大学医学部脳神経外科
-
石井 圭亮
大分医科大学脳神経外科
-
下村 剛
大分医科大学脳神経外科
-
笠井 直人
沖縄赤十字病院 病院脳神経外科
-
笠井 直人
沖縄赤十字病院脳神経外科
-
笠井 直人
沖縄赤十字病院 小児科
-
礒野 光夫
大分医科大学脳神経外科
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