大脳,脳幹および脊髄に多発する中枢神経系海綿状血管腫症
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概要
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今回われわれは3例の中枢神経系に多発した海綿状血管腫症を経験したので,その臨床所見,MRI所見と加療方針について文献的考察を加え報告した.症例1:53歳の男性.左聴力低下のために当科入院.入院後のMRIで橋延髄移行部と脳梁,小脳,頸髄,脳髄に多発するT1,T2強調像でともにmixed intensityを示す小腫瘤を認めた(計37個).症例2:63歳の男性.頭痛の精査のため来院.MRIで中枢神経系に約5mm大のmixed intensityを示す腫瘤が多発していた(計18個).症例3:35歳の女性.左上肢の脱力と歩行障害が徐々に出現し当科入院.MRlで大脳皮質下,脊髄にT1,T2にてmixed intensityを示す腫瘤が多発していた(計17個).頸髄の腫瘤はC4,C5レベルで髄内のほとんどを占め,3×2cmのサイズであり,MRI上T1,T2でmixed intensityを示した.症例3は手術を行った.椎弓切除後,後正中溝にmyelotomyを行い腫瘤を全摘出した.組織診断は海綿状血管腫であった.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1997-09-20
著者
-
落合 秀信
県立宮崎病院脳神経外科
-
山川 勇造
県立宮崎病院脳神経外科
-
宮田 史朗
県立宮崎病院脳神経外科
-
池田 徳郎
県立宮崎病院脳神経外科
-
徳久 俊雄
県立宮崎病院整形外科
-
島内 正樹
青雲病院脳神経外科
-
中薗 紀幸
青雲病院脳神経外科
-
落合 秀信
県立宮崎病院脳外科
-
山川 勇造
県立宮崎病院脳外科
-
徳久 俊雄
県立宮崎病院 整形外科
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