Arachnoid-Trabeculae Tenting as a Self-retaining Retractor in Resecting Ventrally Located Spinal Meningioma : Technical Note
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概要
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脊髄腫瘍は、通常椎弓切除のもと正中硬膜切開で摘出される。脊髄髄膜腫は脊髄の前方ないし前側方の硬膜より発生していることが多く、腹臥位での手術時脊髄が重力により腫瘍に覆い被さって摘出に難渋する事がある。この様な症例に我々の方法は有用で、応用範囲も広いと考える。手技を述べる。稚弓切除の後、硬膜は腫瘍がより偏在する側で縦切開し、さらにクモ膜も縦に切開する。arachnoid-trabeculae は全て温存し、内側のクモ膜は硬膜と共に内側後方へ吊り上げる。この操作により、自在ベラを用いることなく脊髄が持続的に安全に吊り上げられており、腫瘍摘出の間も重力で落ちて来ることはない。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1996-12-15
著者
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