遅発性にHorner症候群と第5頸髄神経麻痺をきたした頸部ガラス片異物の1例
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概要
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受傷3日後に第5頸髄神経麻痺ならびにHorner症候群をきたした頸部ガラス片異物の1例を報告した.本症例において遅発性に症状をきたした機序として, 頸部運動に伴う創内でのガラス片異物の移動が考えられた.したがって, 頸部のガラス片異物は, 受傷後速やかにすべてのガラス片を取り除かないと頸部運動によってガラス片が移動し, 周囲の神経や血管を損傷してくる可能性があるので, 注意が必要である.また摘出に際しては, 開創に伴うガラス片の移動を避け, また総頸動脈やその他の構造物を十分確認できるよう工夫する必要がある.肉眼で確認しにくいガラス片に対しては, エコーの併用が有用であった.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1999-07-20
著者
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