救命救急センターにおける脳動脈瘤の overall outcome(<特集>Overall outcome よりみた脳動脈瘤治療の問題点[1])
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
救命救急センターで経験された連続225例の重症くも膜下出血の患者背景,臨床像および治療成績をretrospectiveに検討した.約半数は発症60分以内,95%は6時間以内に来院しており,入院時のHunt and Kosnik gradeはGrade4が17%,Grade5が64%で,うちdead on arrivalは53例(24%)であった.血管撮影で動脈瘤を同定し得たものは103例(45%)であり,clipping手術は76例(34%)に行われた.全体で169例(75%)が死亡しており,退院時の予後(GOS)はGR5%,MD9%であった.保存的治療を行った症例はほぼ全例が死亡した.primary brain damageの重度なものに加えて,再出血,および呼吸不全による低酸素障害の付加されたものの予後が不良であった.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1995-05-20
著者
-
塩川 芳昭
杏林大学医学部脳神経外科
-
塩川 芳昭
杏林大学医学部脳神経外科・脳卒中センター
-
塩川 芳昭
杏林大学医学部 脳神経外科
-
斎藤 勇
杏林大学脳神経外科
-
斎藤 勇
杏林大学医学部脳神経外科
-
原 充弘
杏林大学脳神経外科
-
原 充弘
杏林大学医学部脳神経外科
関連論文
- 3.AVM手術の基本と合併症回避のポイント(ES1 ビデオで学ぶ合併症回避のポイントI(脳血管障害編),プレコングレスイブニング教育セミナー,手術再考,第30回日本脳神経外科コングレス総会)
- 2.未破裂脳動脈瘤治療の展望「外科治療の成績」(PS3-3 未破裂脳動脈瘤治療の展望,プレナリーセッション,手術再考,第30回日本脳神経外科コングレス総会)
- 重症破裂脳動脈瘤急性期治療の実際とその成績について(脳動脈瘤治療のトピックス)
- クモ膜下出血
- A-15 眼症状を主訴とする炎症性偽腫瘍の一例(第13回杏林医学会総会)
- 脳動脈瘤手術における血行再建術の応用 : 適応と治療成績について(V5-5)
- D-13 小児頭部外傷に中大脳動脈解離と進行性頭蓋骨骨折を合併した一症例(一般口演,第34回杏林医学会総会)
- B-24 既知血栓化脳動脈瘤の致死的破裂の一例(一般口演,第30回杏林医学会総会)
- A-19 化学療法が奏効した転移性悪性リンパ腫の1例(一般口演,第29回杏林医学会総会)
- Half-Fourier法スキャンと2次元 phase contrast 法の MRA による短期間で可能な脳表静脈同時表示SASの試み
- テモゾロミド不応性悪性神経膠腫に対するベバシズマブ単独療法の治療効果
- 日本人標本脳を用いた大脳基底核の立体イメージを元に作成した冠状断面像の活用
- 3-P3-14 Brain Surgery and Rehabilitation Unit(BSRU)構築の試み(リハビリテーションシステム・連携(2),ポスター,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 重症破裂脳動脈瘤急性期治療の実際とその成績について
- 4. 重症破裂脳動脈瘤急性期治療の実際(PS1-1 脳動脈瘤治療のトピックス,プレナリーセッション,テクノロジーの進歩と脳神経外科の未来,第29回日本脳神経外科コングレス総会)
- 急性期破裂脳動脈瘤の治療選択の現状(第一報) : 2005年前向き集計(急性期破裂脳動脈瘤の治療選択)
- 急性期破裂脳動脈瘤の治療選択の現状(第二報) : 2005年前向き集計と1994年前向き集計との比較(急性期破裂脳動脈瘤の治療選択)
- 杏林大学病院における大都市型stroke unitの新規開設における戦略 : tPA静注療法施行体制確立の観点から
- B-9 脳梗塞超急性期におけるMRI fluid-attenuated inversion recovery (FLAIR) image arterial hyperintensity signの有用性(一般口演,第35回杏林医学会総会)
- A-4 被膜化血腫を生じ発症した髄膜腫の2症例(一般口演,第34回杏林医学会総会)
- 血管奇形 (特集2 Cryptogenic Stroke(潜因性脳卒中))
- 未破裂脳動脈瘤に対する外科治療 (特集 ガイドライン時代の脳卒中の治療--ガイドライン利用の意義とその適応の限界)
- 症例報告 小開頭による血腫除去術で治療した亜急性硬膜下血腫の2例
- B-13 片側顔面痙攣に対する微小神経血管減圧術後にヘルペスウイルスの再活性化により遅発性顔面神経麻痺を来した一例(一般口演)(第32回杏林医学会総会)
- B-7 右頭頂葉に発生したUnclassified Sarcomaの一例(一般口演,第31回杏林医学会総会)
- B-21 石灰化慢性硬膜化血腫に感染を起こした1例(一般口演,第30回杏林医学会総会)
- B-20 Radiosurgery4年後に変性ナイダスの摘出を要したAVMの1例(一般口演,第30回杏林医学会総会)
- くも膜下出血 くも膜下出血後の正常圧水頭症 (インターベンション時代の脳卒中学(改訂第2版)(下)超急性期から再発予防まで) -- (くも膜下出血と脳動脈瘤)
- 脳底動脈先端部動脈瘤に対する穿通枝温存のための意図的頸部形成後に塞栓術を行った1例
- B-18 γ-ナイフによる定位的放射線手術施行7年後嚢胞形成した脳動静脈奇形(AVM)の1例(一般口演,第23回杏林医学会総会)
- B-17 Ruptured angiographically occultのaneurysmの1例(一般口演,第23回杏林医学会総会)
- rt-PA静注療法施行症例におけるスタチンの頭蓋内出血および転帰におよぼす影響 : Stroke Acute Management with Urgent Risk-factor Assessment and Improvement (SAMURAI) rt-PA Registry
- B-19 単独動眼神経麻にて発症した特発性頚動脈海綿静脈洞瘻の1例(一般口演,第30回杏林医学会総会)
- B-18 術前診断が困難であった側脳室三角部pilocytic astrocytomaの1例(一般口演,第30回杏林医学会総会)
- 頭部外傷を伴う被虐待児への対応と脳神経外科医の役割
- B-4 Spontaneous intracranial hypotensionの3例(一般口演,第28回杏林医学会総会)
- 胎児中枢神経系異常の早期MRI診断の有用性
- B-23 大脳運動野近傍の転移性脳腫瘍部分摘出術後の補助療法に定位放射線治療を応用した1例(一般口演,第30回杏林医学会総会)
- B-22 脳腫瘍術後の肺塞栓症治療中に頭蓋内出血を合併した一例(一般口演,第30回杏林医学会総会)
- B-23 胎生期に診断された胎児水頭症の1治療例(一般口演,第28回杏林医学会総会)
- C-25 トルコ鞍上部におけるchoriocarcinoma arising from teratomaの1症例(一般口演,第25回杏林医学会総会)
- 慢性硬膜下血腫に対する穿頭洗浄術の術中合併症としてのクモ膜下出血
- B-6 Tissue Expanderを用いた頭蓋形成術の一例(一般口演,第31回杏林医学会総会)
- Fusiform or serpentine aneurysm に対する血行再建術を含めた治療法の選択
- 内頚動脈閉塞、狭窄例の脳梗塞再発例の Hemodynamic study : 血行再建術はどのような症例にこそ、適応があるのか
- 転移性脳腫瘍に対する定位的放射線照射前, 治療後急性期腫瘍・周囲脳実質代謝の検討
- 開頭術を併用して腫瘍摘出を行った肺腺癌眼窩転移の1例
- 左右脳と脳神経外科手術
- B-7 聴神経腫瘍摘出時におけるABRモニターについて(一般口演,第27回杏林医学会総会)
- B-5 第3脳室内に著明に進展したchordoid meningiomaの1例(一般口演,第27回杏林医学会総会)
- C-21 運動野近傍の脳腫瘍摘出術における術中SSEP monitoringのwarning pointについて(一般口演,第28回杏林医学会総会)
- A-2 Angiographically occult AVMが増大した1症例(一般口演,第28回杏林医学会総会)
- 後頭蓋窩脳動脈瘤の治療 : 直達手術と塞栓術の選択
- われわれの脳動静脈奇形の治療戦略
- B-6 直達手術困難な脳底動脈瘤に対し血管内手術が有効であった1例(一般口演,第27回杏林医学会総会)
- 重症破裂脳動脈瘤. GradeIV, V からの劇的回復例の臨床的検討
- 我々の脳動静脈奇形の治療戦略
- A-18 TIAにて発症した頸部内頸動脈狭窄症の1手術例(一般口演,第26回杏林医学会総会)
- B-13 急性期の超選択的血栓溶解術が有用であった心原性脳塞栓症の1例(一般口演,第25回杏林医学会総会)
- B-17 症候性未破裂脳動脈瘤に対する脳血管内手術(coil塞栓術)の1例(一般口演,第24回杏林医学会総会)
- 破裂脳動脈瘤のnatural history:救命救急センターにおけるクモ膜下出血のoverall outcome-1994年の治療成績をもとに-
- 救命救急センターにおける脳動脈瘤の overall outcome(Overall outcome よりみた脳動脈瘤治療の問題点[1])
- B-19 三叉神経痛にて発症した内頸動脈瘤の1例(一般口演,第23回杏林医学会総会)
- B-16 多発性脳底動脈瘤における脳血管内手術(一般口演,第23回杏林医学会総会)
- B-11 Malignant-fibrohistiocytomaの1症例(一般口演,第22回杏林医学会総会)
- 硬膜動静脈瘻・奇形 (特集 脳神経血管内治療の現況)
- 後頭蓋窩動脈瘤の治療戦略
- 特集にあたって(手術訓練としての外科解剖実習(2):手術合併症を防ぐために-第23回微小脳神経外科解剖セミナーより-)
- 特集にあたって(手術訓練としての外科解剖実習(1):Cadaver dissectionの現状と将来-第23回微小脳神経外科解剖セミナーより-)
- 2. 脳動脈瘤術中破裂の回避と対策(PS1-5 術中合併症の回避と対策I:脳動脈瘤,プレナリーセッション,脳神経外科の夢と志,第28回日本脳神経外科コングレス総会)
- 脳神経外科術後管理におけるdexmedetomidineの有用性(Editorial Comment)
- ゴアテックス^[○!R]人工硬膜使用例に生じた開頭術後感染症の治療(Editorial Comment)
- 開頭術 (特集 脳神経外科手術 外回り・器械出し看護のコツ)
- 破裂動脈瘤と未破裂動脈瘤との比較
- 脳腫瘍に対するヒストン脱アセチル化阻害剤と細胞死シグナルによる新規治療法の開発(平成18年度杏林大学医学部共同研究プロジェクト中間発表,第35回杏林医学会総会)
- 短期間に脳動脈瘤の増大,新生を確認したpolycystic kidney diseaseの2例報告(Editorial Comment)
- 永田和哉先生追悼文
- 2.内頸動脈瘤(MS-1 脳動脈瘤クリッピングの基本手技,モーニングセミナー,第26回 日本脳神経外科コングレス総会)
- 急性期破裂脳動脈瘤に対する治療選択 : ISATに対する現時点でのコメント
- 脳幹出血(中脳,橋,延髄) 脳幹出血の臨床統計的検討(総説) (インターベンション時代の脳卒中学(改訂第2版)(下)超急性期から再発予防まで) -- (脳内出血)
- ISATに対するコメント急性期破裂脳動脈瘤に対する治療選択 : ISATに対する現時点でのコメント(PA-9 動脈瘤 : 適応と pitfall 回避-治療成績改善のために, 第25回 日本脳神経外科コングレス総会)
- Kissing aneurysmに類似した両側末梢性前大脳動脈瘤の1例
- 運動野近傍の脳腫瘍摘出時の運動誘発電位 Motor evoked potential(MEP)によるマッピングとモニタリングの有用性
- 重症クモ膜下出血の治療 : 治療適応とその根拠に関して
- 2.重症くも膜下出血の治療 : 手術適応とその根拠
- 主幹動脈閉塞症治療の現状:第25回日本脳卒中学会前向き集計結果報告
- ●どう解決するか : 3.脳動脈瘤クリッピング
- D-21 asc型中性アミノ酸トランスポーターの同定 : 細胞表面抗原4F2hc(CD98)と連結する新規トランスポーター(一般口演,第28回杏林医学会総会)
- Angiogram-Negative SAH
- クモ膜下出血急性期の管理
- 未破裂脳動脈瘤 (特集 脳ドックの現状と課題)
- 脳内出血に対する外科治療の現状と課題
- 小型の無症候性未破裂脳動脈瘤に対する治療適応と外科治療の現状・展望(未破裂脳動脈瘤治療の展望)
- 削開可能な頭蓋底骨モデルを用いた頭蓋底外科手術練習用モデルの作製方法(Editorial Comment)
- 第23回微小脳神経外科解剖セミナー会長として(II 手術訓練としての外科解剖実習-第23回微小脳神経外科解剖セミナーより-,微小脳神経外科解剖)
- ヒト脚橋被蓋核の解剖学的検討 : PPN-DBSは可能か?
- 不確帯, Forel H 野の術中微小電極記録
- KB染色による視床亜核3Dマップ作成
- 重症くも膜下出血に対する治療方法と治療成績の変遷(重症くも膜下出血治療の新しい試み)
- リンパ腫様肉芽腫症3例のMRI所見