食品パッケージデザインの日欧比較 : 酒とブラントヴァインに関する歴史的・文化的分析を通して
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概要
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本研究は、酒のパッケージデザインについて、製品デザインのハードとソフトの関連に着目し、日本酒と中央ヨーロッパの伝統的な酒であるプラントヴァインを対象として比較研究したものである。本研究では、P.Bourdieuの考えに基づき、(1)製品の歴史を調べ、(2)類型化できて初めて、製品の非物質的な要素がわかるとの仮説を立て、日本と中欧という二つの文化圏の文献分析を行った。その結果、次のことが判明した。1)製品発展の促進要素は、芸術的意志というよりは、むしろ、物質的、経済的要件であった。2)製品の開発段階には共通したある一定の道筋がみられた。3)製品の理念は、製品そのものよりはるかに長命である。それゆえに、製品は技術革新の対象となってきた。
- 日本デザイン学会の論文
- 2000-10-16
著者
-
田中 みなみ
千葉大学
-
ロトブハー ベルンハルト
Graduate School of Chiba University
-
田中 みなみ
Chiba University
-
宮崎 清
Chiba University
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