簡便な植物の遺伝子多型解析実験の検討
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概要
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近年, 分子生物学が急速に発展し, ヒトゲノムのような大量の塩基配列の解析や遺伝子操作技術による様々な遺伝子組み換え植物の作製が可能となった. さらに遺伝子増幅装置(サーマルサイクラー), 塩基配列解析装置(DNAシーケンサー)や関連試薬等の汎用化, 低価格化により一般の研究室でも比較的簡単に遺伝子に関連した研究を行うことが可能になった. 遺伝子は生物に共通した遺伝情報であるためその研究分野は幅広く, 特定遺伝子配列による系統解析といった生物学的研究, 遺伝子操作による優良農産物の開発といった農学的研究, 遺伝子が関係した病気の診断や治療といった医学的研究等々がある. 生薬学, 薬用植物学の分野でもこれら分子生物学的手法を応用して, 今日では生薬の基原同定に遺伝子解析が適用されるようになってきた. この同定法では, 生薬中のDNAが加熱処理などで断片化している場合, DNAの抽出法, 遺伝子領域の選択や遺伝子増幅反応条件等に工夫が要求されるという面もある.
- 2005-02-01
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