粉体の圧縮成形に関する研究(第4報) : キャッピング発生に関する考察
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概要
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一般に錠剤強度は圧縮圧力の上昇に伴って増大すると報告^<3)>されているが, これらの報文の実験データを詳細に検討するとある圧力以上, またはある圧力範囲で特異的に強度が劣化する場合が認められる.^<3,4)>著者等の実験においても前報^<1,5)>までに述べてきたように圧縮圧力の上昇に伴う錠剤強度の増大傾向は一様ではなく, ある圧力範囲で特異的に変化し, 打錠圧力の上昇に伴い錠剤強度が劣化する場合すら認められた.打錠圧力の上昇に伴う錠剤強度劣化の典型としてキヤッピング発生が知られている.打錠圧と粉体応力緩和との関連において, キヤッピング発生に関する考察をなすためにキヤッピングを起こしやすい試料として, エトキシベンズアミド(以下EBAと略す)を選び実験を行なった.EBAは解熱鎮痛剤として使用されている医薬品である.単味のEBAを高圧で打錠するとキヤッピングを起こす.本報ではEBAの粉体応力緩和速度定数と錠剤の瞬間的弾性回復率を測定しキヤッピング発生に対する考察を行なった.
- 公益社団法人日本薬学会の論文
- 1969-12-25
著者
-
浅野 正道
大正製薬株式会社研究部
-
安茂 寿夫
大正製薬株式会社総合研究所
-
成富 正温
大正製薬株式会社研究部
-
赤堀 暢子
大正製薬株式会社研究部
-
鈴木 肇
大正製薬株式会社研究部
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安茂 寿夫
大正製薬研究所
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