ピペリジノキシルポリマーを正極活物質とする有機ラジカル電池
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概要
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有機化学反応を利用した充放電機構として、安定ラジカル化合物の酸化還元反応を動作原理とする新しい電池、有機ラジカル電池を提案した。この有機ラジカル電池はスムーズな反応のために反応速度が大きく高効率で、充放電を繰り返しても容量が低下しないという特徴を有している。また、電池反応はラジカルが担うため、有機分子中に含まれるラジカルの数を増やして高容量化することも容易と考えられる。ここでは、安定ラジカル化合物、ポリテトラメチルピペリジノキシメタクリレートを正極活物質とする二次電池を試作し、その性質について検討した結果をまとめる。試作した電池は出力電圧3.5V、容量密度は75Ah/kgであり、大電流の充放電が可能なものであった。また、充放電効率はほぼ100%であり、充放電1000サイクル後も容量は初期の80%を維持していた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-06-28
著者
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佐藤 正春
(株)村田製作所
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佐藤 正春
日本電気(株)機能材料研究所
-
佐藤 正春
日本電気株式会社基礎・環境研究所
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佐藤 正春
日本電気(株)機能エレクトロニクス研究所
-
中原 謙太郎
日本電気(株)環境・材料研究所
-
入山 次郎
日本電気(株)環境・材料研究所
-
岩佐 繁之
日本電気(株)環境・材料研究所
-
森岡 由紀子
日本電気(株)環境・材料研究所
-
須黒 雅博
日本電気(株)環境・材料研究所
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入山 次郎
NEC機能材料研究所
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岩佐 繁之
日本電気株式会社基礎・環境研究所
-
岩佐 繁之
日本電気(株)基礎・環境研究所
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入山 次郎
日本電気株式会社基礎・環境研究所
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中原 謙太郎
日本電気株式会社基礎・環境研究所
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岩佐 繁之
日本電気(株)グリーンイノベーション研究所
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