短時間に充放電できる高出力有機ラジカル電池(圧電デバイス材料 強誘電材料 一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
安定ラジカルの酸化還元反応を動作原理とする有機ラジカル電池は充放電反応の速度が大きく、高効率で、可逆性も良好であるという特徴を有している.このため、有機ラジカル電池は短時間で充電でき、高出力で、充放電サイクル寿命も長いという、二次電池としては理想的なものとなりうる可能性もある.我々はポリ(2,2,6,6-テトラメチルピペリジニルオキシメタクリレート)ラジカル,PTMAを正極活物質として有機ラジカル電池を試作した.この有機ラジカル電池は30秒間で全容量の90%まで放電することが可能であり、電池としての出力密度も4kW/kgに達した.また、充電については60秒間で全容量の85%まで有機ラジカル電池の容量は従来の電池の20%程度であるが、高出力を短時間必要とする用途、例えばPCやPDAなどのデータバックアップ電池や、短時間の充電で手軽に持ち歩きたい携帯型情報機器などの電池に適していると考えられる.これまで,二次電池でキャパシタに匹敵する出力密度を持つものは開発されておらず、有機ラジカル電池は新しい電池の技術分野や新市場を拓いてゆくと期待される.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-06-25
著者
-
佐藤 正春
NEC基礎・環境研究所
-
中原 謙太郎
NEC基礎・環境研究所
-
入山 次郎
NEC基礎・環境研究所
-
岩佐 繁之
NEC基礎・環境研究所
-
須黒 雅博
NEC基礎・環境研究所
-
佐藤 正春
(株)村田製作所
-
佐藤 正春
日本電気株式会社基礎・環境研究所
-
佐藤 正春
日本電気(株)機能エレクトロニクス研究所
-
入山 次郎
NEC機能材料研究所
-
岩佐 繁之
日本電気株式会社基礎・環境研究所
-
入山 次郎
日本電気株式会社基礎・環境研究所
-
中原 謙太郎
日本電気株式会社基礎・環境研究所
関連論文
- 短時間に充放電できる高出力有機ラジカル電池(圧電デバイス材料 強誘電材料 一般)
- Cacheを用いた位置管理方式に関する一検討
- 27pYG-8 有機ラジカル二次電池の反応機構の解明(27pYG 中性イオン性転移,導電性高分子,領域7(分子性固体・有機導体))
- 20aTB-9 有機ラジカル二次電池の充放電機構(20aTB 導電性高分子,領域7(分子性固体・有機導体))
- 導電性高分子を用いた線路型素子(有機分子エレクトロニクスの現状と将来展望論文小特集)
- C-13-1 導電性高分子を用いたチップサイズ線路型素子
- 有機ラジカル電池(電池技術関連, 一般)
- 有機ラジカル電池(電池技術関連, 一般)
- 短時間に充放電できる高出力有機ラジカル電池(圧電デバイス材料 強誘電材料 一般)
- 短時間に充放電できる高出力有機ラジカル電池(圧電デバイス材料 強誘電材料 一般)
- ポリ(ニトロキシルフェニレン)の合成と有機ラジカル電池への応用(有機材料・一般)
- SC-12-7 情報機器用高出力有機ラジカル電池(SC-12.有機エレクトロニクスと情報家電・ホームネットワーク)
- C-13-5 PTMA溶液を用いて作製した有機ラジカル電池の出力特性(C-13.有機エレクトロニクス)
- C-13-6 可溶性共役系イミノフェニレン-イミノチオフェン共重合体の合成と性質
- バックアップ用高出力密度有機ラジカル電池(圧電デバイス・材料,強誘電体材料,有機エレクトロニクス,一般)
- バックアップ用高出力密度有機ラジカル電池(圧電デバイス・材料,強誘電体材料,有機エレクトロニクス,一般)
- バックアップ用高出力密度有機ラジカル電池(圧電デバイス・材料,強誘電体材料,有機エレクトロニクス,一般)
- バックアップ用高出力密度有機ラジカル電池(圧電デバイス・材料,強誘電体材料,有機エレクトロニクス,一般)
- C-13-6 100mAh 級有機ラジカル二次電池
- ピペリジノキシルポリマーを正極活物質とする有機ラジカル電池
- ピペリジノキシルポリマーを正極活物質とする有機ラジカル電池
- ピペリジノキシルポリマーを正極活物質とする有機ラジカル電池
- ピペリジノキシルポリマーを正極活物質とする有機ラジカル電池
- C-13-1 有機ラジカル正極を用いたリチウム二次電池
- 18aRG-2 TEMPOを含むポリマーの電子状態(分子磁性・高圧物性,領域7,分子性固体・有機導体)
- 有機ラジカル電池
- 大容量化に向けた有機ラジカル電池の開発 (特集 最新 二次電池と材料技術--モバイル社会を支える基盤技術の動向)
- 導電性ポリピロールを用いた高密度基板検査プローブ(II)
- 導電性ポリピロールを用いた高密度基板検査プローブ
- 導電性高分子を用いた高密度基板検査プローブの開発
- 4a-P-2 ポリパラフェニレンの電気的光学的性質
- NETs講座 30秒で充放電できる有機ラジカル電池
- 導電性高分子を電解質とする固体電解コンデンサの開発動向
- 双方向広帯域サービスを提供するアクセス網構成法の検討
- 1-1b 液晶組成物の分子動力学計算
- 5)液晶組成物の分子動力学計算(情報ディスプレイ研究会)
- 液晶組成物の分子動力学計算
- 液晶組成物の分子動力学計算
- 液晶組成物の分子動力学計算
- ポリアニリン, 金属-半導体転移とドーパント効果
- 酸化剤、モノマー均一系溶液によるポリアニリン固体電解コンデンサの電解質形成
- ポリアニリンを固体電解質とする高速化対応タンタルコンデンサ
- コンデンサ電解質ポリアニリンの金属 : 半導体転移
- 2D06 PSCT素子における分散ポリマー構造と電気光学特性
- 安定ラジカル構造を有する蓄電性プラスチック材料
- 有機ラジカル電池
- 電解重合の反応メカニズム