バーナード『経営者の役割』における「マネジメント」
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概要
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チェスター・バーナードの主著『経営者の役割(The Functions of the Executive)』の第16章「管理過程(The Executive Process)」で論じられている内容については、いわゆる「管理過程学派(management process school)」の主要概念である「管理過程(management process)」との関連について、学説研究史上、いくたびかの議論があった。最近、この議論の脈絡で、バーナードは、管理過程学派の言う「管理のサイクル」を意味するmanagement process とは別に、彼自身のmanagement process概念を有していたとする論考があらわれた。この主張の妥当性を、『経営者の役割(The Functions of theExecutive)』のテクストにおけるmanagement とそれに類する語の取り扱い、そしてその著作に関して交わされたコープランドとの論争におけるバーナードの意見表明を詳細に検討する中から、バーナードのmanagement という語、ないし概念に対する態度について考察した。
- 摂南大学の論文
著者
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