遠隔励起増幅システムの最適化に関する検討
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概要
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伝送路の途中に配置したEDF(Erドープ光ファイバ)に端局から励起光を供給することで信号増幅する遠隔励起増幅方式は、システム構成の簡便さから無中継伝送システムにおける伝送距離拡大の手段として注目されており、数々の研究報告がされている。本方式は遠隔励起のEDFAにより伝送路ファイバの損失を補償して伝送距離限界を延長するものであるが、その際に他の制限要因である分散(GVD)、誘導ブリユアン散乱(SBS)、自己位相変調効果(SPM)についても十分な検討が必要である。特に1.55μm帯の損失が最小となる様な1.3μm零分散ファイバ(SMF)を伝送路に使用した場合、損失値が小さい反面、分散の影響が大きいので注意が必要である。また、SBS抑制の目的で広く用いられている信号光の光周波数を変調する方法は分散限界を更に引き下げることになり、この影響も無視できない。今回、2.5Gb/s、SMF:320km(分散6300ps/nm/km)の遠隔励起増幅伝送系を構成し、伝送制限要因の検証と最適化について検討したので報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-09-05
著者
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青木 恭弘
日本電気(株)海洋通信システム事業部
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緒方 孝昭
Nec海洋プロジェクト統括部
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緒方 孝昭
日本電気(株)海洋光ネットワーク事業部
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青木 恭弘
日本電気株式会社海洋通信システム事業部
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青木 恭弘
日本電気(株)光ネットワーク事業部
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米山 賢一
日本電気(株)海洋通信システム事業部
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村瀬 博一
日本電気(株) 海底ケーブルシステム本部
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青木 恭弘
日本電気(株)
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