1.48μm帯励起Er光ファイバ増幅器の増幅モデルに関する考察
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概要
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Er添加光ファイバ増幅器(EDFA)は、低雑音・高利得・高出力等の特長を有し、既に種々の光通信システムに適用されている。このEDFAは3準位系の光増幅器であるが、1.48μm励起の場合は励起準位とレーザ上準位がエネルギー的に近接していることから、これまでは2準位系モデルによる近似で取り扱われている。しかし、この2準位系モデルは、両準位問のエネルギー差を考慮していないため、その影響を把握する必要がある。例えば、1.48μm励起EDFAの雑音指数(NF)は、反転分布が不完全になるので4-5dBになることが知られているが、2準位モデルでは明らかに正確な記述はできないと考えられる。本論文では、1.48μm励起EDFAに関して、励起準位・上順位間のエネルギー差を考慮したレーザモデルに従って新たにレート方程式を導出するとともに、それに基づきEDFA増幅特性について考察した。また、従来の2準位系近似の妥当性を検討した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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