量子通信路における通信路容量の超加法性
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概要
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Shannonに始まる現代の情報理論は、通信システムの背後にある雑音現象を通信路行列によって定式化し、情報源と通信路を物理現象から切り離し抽象化することによって極めて一般的な数理体系へと発展してきた。一方、通信技術の進歩によって信号媒体や検出過程における量子力学的効果が問題とされるようになり、これまでの定式化には含まれない多くの側面があることが明らかになりつつある。これまでの理論体系を量子力学と整合するよう更に一般化したものは量子情報理論と呼ばれ、まだ発展途上にある研究分野である。特に、量子情報理論では通進路容量に超加法性が存在することが証明されているが、これまでその具体例は見つかっていなかった。最近、2元対称通信路の3次拡大においてこの超加法性が現われることを見い出したので報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-08-13
著者
-
加藤 研太郎
台湾国立清華大学
-
広田 修
玉川大学 量子情報科学研究センター
-
井筒 雅之
郵政省 通信総合研究所
-
佐々木 雅英
通信総合研究所
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広田 修
玉川大学学術研究所量子情報科学研究センター
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佐々木 雅英
郵政省 通信総合研究所
-
広田 修
玉川大学 学術研究所 生産開発工学研究施設 量子通信研究部門
-
加藤 研太郎
玉川大学 学術研究所 量子通信研究部門
-
広田 修
玉川大学 学術研究所
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