冗長2進数演算を利用したスーパースカラプロセッサ

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概要

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スーパースカラプロセッサにおいては、命令間のデータ依存性によるIPC (Instruction Per Cycle)の低下が大きな問題となる。近年のマイクロプロッセッサでは、アウトオブオーダー命令発行機構を導入して性能を向上させているが、この機構の実現に要するハードウェア量は膨大であり、組み込み用途などの、エリア・パフォーマンスを重視するプロセッサにおいては許容できない。従って、少ない面積増で命令の実行効率を向上させる機構が望まれる。本研究では、冗長2進コードの演算を可能としたALUを用いたスーパースカラ機構を検討する。本機構では、実行ステージのサイクル時間を半分に短縮でき、通常のステージ時問の中で2個の命令を順次実行することが可能となる。従って、データ依存性によるパイプラインストールを低減しうるものと考える。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-08-13

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