DSF用分散スロープ補償ファイバの開発
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概要
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EDFAの開発が引き金となり、時分割多重方式 (TDM) と波長多重方式 (WDM) を用いた光通信の高速大容量化が盛んに研究されている。光通信用ファイバには1.31μmゼロ分散シングルモードファイバ (SMF) と分散シフトファイバ (DSF) が主に用いられているが、それぞれ1.55μm帯での高速大容量通信には考慮しなければならない点が存在する。SMFでは1.55μmでの大きな分散が伝送容量を制限し、DSFでは非線形現象の1つである4光波混合 (FWM) が伝送容量を制限する。前者は分散補償ファイバ (DCF) により解決され、後者は分散をマネージメントすることで回避できることがわかり、それぞれテラビット伝送実験が行われている。さらなる大容量化を目指す場合、波長に対しての分散格差である分散スロープが伝送容量の制限要因となる。我々はすでに負の高分散と負の分散スロープを持つことでSMFの分散と分散スロープを同時に補償しうる分散フラット補償ファイバを報告した (DFCF)。DSFの分散スロープの補償に関しては我々を含め幾つかの報告例があるが、分散スロープの改善程度にとどまっている。そこで、本報告では屈折率構造を最適化することでDSFの分散スロープを完全に補償しうるDSF用分散スロープ補償ファイバ (DSCF) の開発を行ったので報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-08-13
著者
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