テラビット伝送における分散補償ファイバ
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概要
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光通信の高速大容量化には, 時分割多重方式(TDM)と波長多重方式(WDM)の併用が必要不可欠になってくるが, 既設の1.31μmゼロ分散シングルモードファイバ(SMF)線路をテラビット伝送線路にアップグレードするには幾つかの新手法が要求される。SMFは1.55μmで約17ps/nm/kmの波長分散を持つため伝送容量は約2.5 Gbpsに過ぎないが, 分散補償をすることで10 Gbpsまで高速化出来る。さらにTDMにおいて高速化するには波長分散の波長依存性(分散スロープ)をなくさなければならない。これはWDMの場合においても共通で, 使用する複数の波長間での分散値に変化があれば最も分散値の大きい波長に伝送容量が制限されるため波長間格差を減らさねばならず分散スロープの抑制が高速大容量化には必要不可欠であることがわかる。また, 高速大容量化が進むとファイバに入射される光パワは増大することから生じる非線形現象による信号波形の歪みも無視できない。4光波混合(FWM), 自己位相変調(SPM), 相互位相変調(XPM)は特に問題となるためこれらの抑圧は高速大容量化には重大な問題となる。そこで本報告ではSMFの分散および分散スロープの補償, 分散補償ファイバ(DCF)接続時の非線形の影響と抑圧, そしてさらなる大容量化についての検討を述べさせていただく。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06
著者
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