日本の記録史料記述EAD/XML化と記録史料管理 : 記録史料管理過程におけるEAD利用の位置をめぐって
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概要
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記録史料記述の国際標準の一つ「国際標準:記録史料記述の一般原則;ISAD(G)」を,日本の記録史料記述,具体的には記録史料目録へ適用する試みは多く存在する.しかし,その記述構造を反映した電子化例はけっして多くない.筆者は,ISAD(G)準拠の記録史料記述XML化の経験と先行のEAD化実践例をふまえ,記録史料記述電子化の事実上の国際規格EAD,Encoded Archival Description(符号化記録史料記述;SGMLサブセット)を採用し適用実験をおこなった.その結果,適用可能であることが確認でき,一定程度の困難が残るものの実用上の問題を克服しうることが判明した.この論文では,記録史料管理のいくつかの場面で発生する記録史料(記述)情報と,EAD化に必要な情報とを,なるべく調和させる形で記録史料記述(記録史料目録)をEAD化するための考え方や手順を紹介したい.これにより,記録史料管理過程におけるEADの位置を明らかにする.
- 情報知識学会の論文
- 2003-01-28
著者
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