ハミング窓に基づくDFTスペクトルの補間法
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概要
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減衰正弦波信号のフーリエ変換スペクトルから, 信号の周波数, 時定数(緩和時間)および振幅を精密に求める方法としてローレンツ補間や一般化補間法が知られているが, ハミング窓に基づいて理論的に導出された補間法はこれまで示されていなかった.このため, ハミング窓を用いるときは従来の補間法を経験的に拡張して用いる以外に方法がなく, 補間精度の向上には限界があった.また, この拡張は周波数決定のみに有効であり, 時定数や振幅を決定することはできなかった.本論文ではハミング窓で切り出した減衰正弦波信号の離散フーリエ変換スペクトル上で, 隣り合う点の複素振幅比を用いることにより, 信号の周波数, 時定数および振幅を高精度に決定するための補間式を導出する.また, 計算機シミュレーションによって補間精度を検討し, 補間を行わない場合比べて, 周波数, 時定数および振幅の決定精度が著しく高くなることを明らかにする.更に, 時間信号に加わる雑音が補間精度に及ぼす影響を検討し, 補間誤差は無雑音時の誤差値に達するまでは信号対雑音比に反比例することを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-11-25
著者
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