2.4kbps可変レートADP-CELP音声符号化
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概要
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音源を適応密度パルス列モデルで表すADP-CELP(Adaptive Density Pulse Code Excited Linear Prediction)方式を基に, 短区間音声信号の性質によってビットレートの異なる4種のモードから一つのモードをフレームごとに選択する可変レートADP-CELP方式を提案する.各モードの符号化方式は, 非音声区間, 無声区間, 有声定常区間, 有声非定常区間に適合するよう設計されており, ビットレートはそれぞれ0.53kbps, 2.67kbps, 3.17kbps, 4.1kbpsである.可変レートADP-CELP方式では, スペクトル包絡の変化量を指標として背景雑音環境下においても正確に音声区間と非音声区間とを識別できる音声/非音声判定法, 品質を落とさずにピッチ周期の符号量を1/2に削減できる補間ベクトル量子化法を適用して音声質化および低ビットレート化を図っている.可変レートADP-CELP方式は有音率60%時に平均レート2.4kbps以下となり, そのときの品質は国内ディジタル携帯電話ハーフレート標準方式(3.45kbps)を上回る.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-11-25
著者
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