CELP音声符号化方式における多段符号帳の非直交化探索法
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概要
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本報告では、CELP音声符号化方式において多段の符号帳を逐次探索する一方法について提案する。提案法の評価式は前段の符号帳探索での近似誤差にあたる残差ベクトルに着目し、歪みを最小化する式を解くことで導出される。提案法は(1)従来法の直交化探索法と理論的に等価な探索結果つまり歪みを最小にする符号ベクトルを求めることができる、(2)探索ループ内で直交化が不要なため、予備選択法を用いた場合、直交化探索に比べ符号帳探索に必要な計算量を削減できるという特徴を持つ。計算量の比較と計算機シミュレーションを行ない、雑音符号帳の探索が従来法の59%の計算量で処理可能なことを示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-11-25
著者
-
天田 皇
(株)東芝・マルチメディアラボラトリー
-
赤嶺 政巳
東芝 研開セ
-
天田 皇
東芝研究開発センター
-
赤嶺 政巳
東芝研究開発センター
-
三関 公生
東芝研究開発センター
-
三関 公生
東芝 研究開発センター
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