非一様解像度フィルタに基づく適応アルゴリズム

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概要

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近年,広帯域信号を扱う音響,オーディオなどの分野で,大規模な適応フィルタを低演算量で実現することが必要となっている.本論文では未知系インパルス応答の時間周波数領域における特徴を利用した効率的適応フィルタを提案する.そのためにまず未知系インパルス応答の時間周波数領域での特徴を抽出することのできるフィルタ構造を示し,これに対して少ないタップ係数を割り当てることによってインパルス応答を時間周波数領域で非一様な解像度で表現する非一様解像度フィルタを提案する.次いで,このフィルタ構造に基づく適応アルゴリズムを導出する.シミュレーションによって,未知系が時間周波数領域で偏りをもつとき,提案手法によって演算量を削減できることを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-09-25

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