低密度パリティ検査(LDPC)符号を用いた時空間送信ダイバーシチ方式の特性解析と符号設計(移動通信ワークショップ)

概要

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時空間送信ダイバーシチ(STTD)または時空間ブロック符号(STBC)は,高速かつ大容量な通信を可能にする無線通信方式として注目されている.一方,近年,シャノン限界に非常に近い特性を達成する誤り訂正符号として,低密度パリティ検査(LDPC)符号が注目されている.これまで,STBCとターボ符号及びLDPC符号を組み合わせたTurbo-STBC方式及びLDPC-STBC方式が提案されている.LDPC-STBC方式は,Turbo-STBC方式よりも優れた特性を達成する.LDPC符号の特性は,一般にDensity Evolution(DE)と呼ばれる方法により解析することができる.本稿では,DEを用いて,LDPC-STBC方式の特性を解析する.また,LDPC-STBC方式に対し,DEを用いてイレギュラーLDPC符号を最適化する.さらに,レギュラー及び最適化されたイレギュラーLDPC符号を用いたLDPC-STBC方式の特性を評価する.数値解析及び計算機シミュレーションの結果,イレギュラーLDPC符号を用いたLDPC-STBC方式は,非常に優れた特性を達成することを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-02-26