ETS-VI搭載放射線吸収線量モニタによる放射線帯粒子の実測結果
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概要
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人工衛星の主要機能を担っている半導体素子は、宇宙放射線により劣化、誤動作や放射線の内部帯電現象により静電破壊現象等を起こすことが問題となっている。従って、人工衛星の信頼性や長寿命化の信頼度を向上するためには、宇宙放射線の分布と時間変動を正確に把握する必要がある。1994年8月28日打ち上げられたETS-VI衛星は、高度8千km〜3方8千kmの楕円軌道に投入された。この衛星に搭載した放射線吸収線線量モニタで電子、陽子のエネルギー別粒子密度の高度分布が取得された。陽子については、従来使われてきた放射線モデルに比べ2〜10倍程度多いことが観測された。また、高度2万km〜3万kmでの高エネルギー粒子の時間変動が観測された。これは内部帯電現象の要因となる現象と考える。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-12-15
著者
-
松本 晴久
宇宙航空研究開発機構
-
松本 晴久
宇宙開発事業団技術研究本部専門グループ(宇宙環境計測)
-
五家 建夫
宇宙開発事業団技術研究本部専門グループ(宇宙環境計測)
-
五家 建夫
宇宙開発事業団
-
福田 敏幸
宇宙開発事業団技術研究本部要素技術研究部
-
高木 俊治
株式会社三菱総合研究所
-
福田 敏幸
宇宙開発事業団技術研究本部
-
五家 建夫
(独)宇宙航空研究開発機構研究開発本部
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