国際宇宙ステーション内部の低エネルギー中性子環境評価(宇宙探査・計測及び一般)
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概要
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国際宇宙ステーション(ISS)内部での熱中性子(0.025eV)〜15MeVの中性子環境評価を目的として、ISS米国実験棟に於いてボナーボール型中性子計測装置(BBND)を用いた計測実験を行った。この実験はNASAのHRFプロジェクトの一環であり、実験期間は太陽活動極大期に相当する2001年3月23日〜2001年11月14日であった。等価線量当量率の平均は94μSv/日で、これは地上に於いて自然環境から受ける等価線量当量率の約14倍に相当する。実験期間中には多数の太陽フレアが発生し、2001年11月4日に発生した太陽フレアとそれに伴う地球磁気圏擾乱が、ISS内部の放射線環境に最も影響を与えた。この太陽フレアの影響による等価線量当量の増加は、0.19mSvと評価することができる。BBNDの約8ヶ月の実験期間中の全等価線量当量に対するこの太陽フレアの影響の寄与分は1%以下である。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-11-21
著者
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古賀 清一
宇宙航空研究開発機構
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五家 建夫
宇宙航空研究開発機構
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松本 晴久
宇宙航空研究開発機構
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古賀 清一
宇宙航空研究開発機構研究開発本部
-
越石 英樹
宇宙航空研究開発機構
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五家 建夫
(独)宇宙航空研究開発機構研究開発本部
-
古賀 清一
(独)宇宙航空研究開発機構研究開発本部
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